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2022年度・第70巻 第1号 >
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http://hdl.handle.net/11149/2460
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タイトル: | イノベーション創出の組織マネジメントと心理的安全性との関係 |
その他のタイトル: | Relationship between Organizational Management for Creating Innovation and Psychological Safety |
著者: | 十川, 廣國 山﨑, 秀雄 遠藤, 健哉 山田, 敏之 周, 炫宗 横尾, 陽道 SOGAWA, Hirokuni YAMASAKI, Hideo ENDO, Takeya YAMADA, Toshiyuki CHOO, Hyunjong YOKOO, Harumichi |
キーワード: | イノベーション 心理的安全性 組織学習 共創 |
発行日: | 2022年12月23日 |
出版者: | 武蔵大学経済学会 |
抄録: | 本稿では,日本企業に対して実施したアンケート調査の結果に基づき,組織における心理的安全性と組織学習,およびイノベーション創出との関係について検討を行ってきた.その結果,組織における心理的安全性は,企業のイノベーション活動に影響を与える経営要因,具体的には従業員の挑戦意欲,権限委譲,ローテーション,非公式に交流する風土,および人材の多様性と相互作用することで,創造的学習を活性化させ,イノベーションの創出をより強く後押しするという関係を確認することができた.次に,イノベーション創出に対してそのような機能を果たす心理的安全性が,組織内でどのようにして醸成されるのかについても分析を行った.分析の結果,組織における心理的安全性は,第一に,トップ・マネジメントが進取の精神を持ち,その考えを組織全体に浸透させることによって醸成が促されるものと考えられる.第二に,ミドル・マネジメントが部下の創造性を引き出し,部下からのアイデアの実現に向け上層部に働きかけ,また,そうした上下方向のみならず,組織の左右方向にもコミュニケーターとして働きかけることで,組織の心理的安全性が高まる可能性も指摘することができる.第三に,心理的安全性は,(意思決定プロセスと意思決定結果に関する)組織の透明性の高さ,あるいは組織の柔軟性の高さと変革への抵抗の低さによっても高められているとみられる. |
内容記述: | 論文 Articles JEL Classification Codes: M10 |
URI: | http://hdl.handle.net/11149/2460 |
出現コレクション: | 2022年度・第70巻 第1号
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