日本語
 


武蔵大学総合研究所紀要 「Journal of Musashi University Research Center」 >
2008年度・2008,No.18 >

Please use this identifier to cite or link to this item: http://hdl.handle.net/11149/454

Title: ヴィクトリア期におけるガヴァネスと女性労働問題 : The English Woman's Journal から見た19世紀イングランドの女性問題
Other Titles: Governess and Woman's Work in Victorian Values
Authors: 舩木, 惠子
Issue Date: 5-Jun-2009
Publisher: 武蔵大学総合研究所
Abstract: イングリッシュ・ウーマンズ・ジャーナル(The English Woman's Journal,1858-1864)はイギリスの女性問題を真正面から取り上げた中産階級を対象とした定期刊行物である。このジャーナルは,後にランガム・プレイス・グループ(サークル)を形成し,女性問題の現実的な解決のために,様々な発信をしていく。これらの活動は一貫して「女性問題の解決」という根本的な社会的目的性が存在していた。本稿ではこのジャーナル誌がイギリスの資本主義経済の発展期において,社会問題としての「女性問題」の解決という視野を持ち,イギリスの女性参政権運動の大きなうねりに連結させていった功績は大きいと考える。また本稿では中産階級の女性たちが,当初は実際に生きるための「糧」を得る活動であったものを,社会的隷従からの法的解放としての女性参政権の獲得運動までおこない得たのは,彼女たち特有の高度な知識と思想があったからであり,それはその時代の男性が持ちえた知識や思想と異なるものであり,ジェンダー・ギャップがもたらした結果だったのではないかと考える。本稿では,イングリッシュ・ウーマンズ・ジャーナルがその創刊時において,すでに社会問題化していた「女性問題」である「ガヴァネス問題」を分析し,そこを発端として,女性労働における雇用促進運動,女性参政権運動や,女子高等教育(大学教育)へと徐々にその視野を広げていく過程をその記事のなかから分析する。また本稿では,中産階級の活動が,ビジネスや当時の主流派経済学の理論から大きな影響をうけつつ,彼女たちが市場経済だけでなく,市場の外部にも注目していた点に重きをおく。市場の外部については,彼女たちはチャリティーや,協同組合論のなかで科学的(経済学的)に解決しようと考察する努力をしており,そこには中産階級の女性たちの日常的なチャリティーやフィランソロピー概念が反映されている。これはあきらかに経済学の概念について,中産階級の女性特有な考え方であり,経済学の理解においてジェンダー・ギャップが存在するといえるのかもしれない。本稿ではこうしたことをジャーナル誌の論説記事の分析から示し,物理的な女性の自立の問題がどのように経済学的に考察されてきたのかを述べる。
URI: http://hdl.handle.net/11149/454
Appears in Collections:2008年度・2008,No.18

Files in This Item:

There are no files associated with this item.

Items in DSpace are protected by copyright, with all rights reserved, unless otherwise indicated.

 

Valid XHTML 1.0!