グローバル環境下における経営管理技法の移転に関する研究 : 日韓におけるEVAの実例を中心として

Abstract

経営の国際化とITの普及によって，世界の優れた経営実践がベストプラクティスとして移転される基盤が整ったといえる。しかしながら，実際には，経営手法の国際移転が進んでいないという報告が多くなされている。そこには，単に，優れた手法を咀噛できないからという文化や知識レベルなどを阻害要因とする従来の議論では説明できない大きな要因が隠されているように思われる。本研究では，米国で開発された経営管理技法の一つであるEVA（EconomicValueAdded）に着目し，日本と韓国への移転に関する実態調査を比較することによって，経営手法移転に関わる諸要因を考察する。