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武蔵大学総合研究機構紀要 「Journal of Musashi University Comprehensive Research Organization」 >
No.16 >

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タイトル: 中日早期西洋学差異原因の分析
その他のタイトル: On the Reasons of Defferences in the Premodernazation Western Studies Between China and Japan
著者: 趙, 徳宇
発行日: 2007年6月30日
出版者: 武蔵大学総合研究所
抄録: 16世紀末と18世紀半ばに,中日両国において,それぞれ西洋文化の摂取を目的とした西学と蘭学が隆盛してきたが,若干の相違点も持っていた。まず客観的条件から見れば,中国の科挙制は西洋学人材の育成を抑制してしまったことに対して,日本の長子相続制は西洋学人材の育成を促進してきた。次に,中日両国における西洋学の普及程度も違うことである。西学の場合は,だいたい宮廷と士大夫などの上級階層のみ限られるが,蘭学の場合は,民間までに普及してきて,蘭学集団になってきたのである。また,中国の西学者は宣教師を通じて,西洋学を吸収したが,日本の蘭学者は直接オランダ語書籍を読むことができたのである。上記の差異によって,中日両国の西洋学における発展レベルの差が出てきた。またその差は中日両国が近代以来違う道に辿った要因の一つであろう。
URI: http://hdl.handle.net/11149/403
出現コレクション:No.16

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