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武蔵社会学論集 : ソシオロジスト 「The Sociologist : Journal of the Musashi Sociological Society」 >
2025年度・2026,No.28 >
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http://hdl.handle.net/11149/2836
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| タイトル: | 最低生活とその基準・再考 : 生活保護の循環参照をめぐって |
| その他のタイトル: | Re-evaluating Criteria of Minimum Living Standard Through the Analysis of “Cross-reference Issues” in Formulating Public Assistance System |
| 著者: | 菊地, 英明 KIKUCHI, Hideaki |
| 発行日: | 2026年3月1日日曜日 |
| 出版者: | 武蔵社会学会 |
| 抄録: | 本稿の目的は,生活保護を通して最低生活とその基準のあり方を考えるところにある。生活保護基準は一般国民(特に低所得者)の消費水準を参照して設定される。一方,低所得者向けの制度は,生活保護基準を参照して給付水準・利用資格・減免基準等を設定するものが多い。要するに,低所得者の消費水準と保護基準の「循環参照」が生じ,双方が低下しかねない悪循環が発生している。本稿ではこの循環参照が生じた背景を検討した。それが開始された1960年代には,一般国民に比べ低所得者の消費水準の伸び率が高く,迅速な保護基準の底上げが目指されていた。21世紀に入ってからの保護基準の検証では,低所得者の消費水準が最低生活を充足しているか否かという視点が不十分なまま,保護基準と低所得者の消費水準との相対比較が実施された。この間,低所得者の消費水準が伸び悩んだ(あるいは低下した)ため,以上の検証は保護基準の抑制や引き下げを正当化する作用をもたらした。循環参照から脱し,(1)それを下回ってはならない絶対的基準である,(2)社会生活を参照して相対的に設定した基準である,(3)社会的必需品を選定するにあたり(研究者の恣意ではなく)「社会的合意」を得る,という条件を備えた「相対的な絶対基準」としての保護基準を開発し,切り替えることが重要である。一方で,現時点でそのような取り組みが必ずしも成功に至っていない背景についても考察した。 |
| URI: | http://hdl.handle.net/11149/2836 |
| 出現コレクション: | 2025年度・2026,No.28
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