English
 


武蔵高等学校中学校紀要「The Musashi Bulletin -Musashi High School and Junior High School - 」 >
2024年度・第8号 >

このアイテムの引用には次の識別子を使用してください: http://hdl.handle.net/11149/2770

タイトル: 「情報Ⅰ」をめぐる大騒ぎはいったいどうしたことなのか
その他のタイトル: What's All the Fuss about 'Informatics Ⅰ'
著者: 村上, 豊
阪口, 章弘
MURAKAMI, Yutaka
SAKAGUCHI, Akihiro
キーワード: 情報Ⅰ
fuss
メタスキル
オンライン環境
批判的思考
発行日: 2024年11月30日土曜日
出版者: 武蔵高等学校中学校
抄録: 本稿の目的は,高等学校学習指導要領に必履修科目として新設された「情報Ⅰ」について,本校における設計とその履修をめぐる2年間の試行の経緯,その取り組みの意図と実際を記述的に記録し示唆を得ることである。具体的には主に平成8年中教審答申から始まる文科省通知や一連の情報科学習指導要領改編を概観し,以下の①~③の3点について着目しながら批判的検討を行った。①必履修科目「情報Ⅰ」の周辺にあるいくつかの問題②本校を含めた高等学校「情報科」の周辺にあるいくつかの問題③本校「情報Ⅰ」授業の設計・取り組みとその評価その結果,主に以下の5点が浮き彫りとなった。(1)必履修科目「情報Ⅰ」が,大学で学ぶ情報学のダイジェストになっていること(2)本来意図された生徒自身による探究的活動が,現行の大学入試にみられる「記述重視」の学力観と整合せず,週2単位の学びでは敬遠され機能しないこと(3)CBT(ComputerBasedTesting)実施や共通テスト必修科目化をめぐり,その拙速がもたらした悪循環が存在すること(4)2003年度に行われたいびつな情報免許授与制度や,直近のいびつな情報科教員採用システムが,「情報授業の軽視」の傾向を導き,長期的には情報科教育学自体の進展を阻んでいること(5)小学校「総合的な学習の時間」および中学校技術科等との連携を図りながら,長期的な視野で学びの背景にあるメタスキルを伸長していくことが,充実した「情報Ⅰ」授業設計や実施の上で特に必要であること
URI: http://hdl.handle.net/11149/2770
出現コレクション:2024年度・第8号

このアイテムのファイル:

ファイル 記述 サイズフォーマット
ko_chu_kiyo08_037_065_murakami_sakaguchi.pdf1.77 MBAdobe PDF見る/開く

このリポジトリに保管されているアイテムは、他に指定されている場合を除き、著作権により保護されています。

 

Valid XHTML 1.0!