English
 


武蔵社会学論集 : ソシオロジスト 「The Sociologist : Journal of the Musashi Sociological Society」 >
2008年度・2009,No.11 >

このアイテムの引用には次の識別子を使用してください: http://hdl.handle.net/11149/265

タイトル: 性別カテゴリーを用いた親の語りの分析
その他のタイトル: The Emergence of Sex Categories in the Narratives of Parents
著者: 中西, 祐子
NAKANISHI, Yuko
発行日: 2009年3月22日
出版者: 武蔵社会学会
抄録: 本論は,親子関係についてのインタビュー調査において,親が自分の子どもについて語る際に用いる性別カテゴリーと,それを用いて語るストーリーの論理構成に着目したものである。本論の前半では,親の語りの中では,どのような文脈で子どもの性別が持ち出されるのかに着目し,性別カテゴリーを用いた親の語りのタイプを7つに分類した。続いて,本論の後半では,親が性別カテゴリーを用いて繁に語るストーリーの中から「女の子はおしゃべり男の子は寡黙」と,「親子は同性同士だと理解できる異性だと理解できない」の2つに焦点をあて,それらに対する親の語りの特徴と,別な論理展開(オルタナティヴ・ストーリー)の成立可能性を考察した。 親の目の前にいる現実の子どもたちのあり方は,性別ステレオタイプに沿ったストーリーとは必ずしも一致していない。しかしながら親たちは,そうした現象を目前にした場合でも,何らかの特別な原因があると語るにとどまり,元のステレオタイプ的ストーリーが書きかえられることはないようであった。ステレオタイプ的ストーリーの書き換えには,他者とともに,その新しいストーリーが共有されることが繰り返される必要があると考えられる。
URI: http://hdl.handle.net/11149/265
出現コレクション:2008年度・2009,No.11

このアイテムのファイル:

このアイテムに関連するファイルはありません。

このリポジトリに保管されているアイテムは、他に指定されている場合を除き、著作権により保護されています。

 

Valid XHTML 1.0!