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2007年度・2008,No.10 >
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http://hdl.handle.net/11149/260
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Title: | 性別のエスノメソドロジー研究 : ガーフィンケルの記述を再考する |
Other Titles: | On the Ethnomethodological Study of Male/Female Dualism : Rethinking Garfinkel's Description |
Authors: | 上谷, 香陽 UETANI, Kayo |
Issue Date: | 22-Mar-2008 |
Publisher: | 武蔵社会学会 |
Abstract: | 本稿では,ガーフィンケルの議論(「パッシング~」論文)(Garfinkel 1967 : 116-185)に依拠しながら,性別のエスノメソドロジー研究の問いの所在を探る。2章では,ガーフィンケルの議論を内在的に検討するにあたって,この論文が書かれた時代背景を考慮した,いくつかの留意点を確認する。3章では,性別類型を道徳的秩序として扱うというガーフィンケルの中心的主張の意味内容を検討する。4章では,ガーフィンケルの議論に依拠した性別のエスノメソドロジー研究の代表としてウエストらの議論を取り上げる。ウエストらの議論の中でガーフィンケルの議論がどのように受容されたのかを検討するとともに,両者の発想の違いを明らかにする。そのうえで5章では,ガーフィンケルが,二分法的な性別の成立の仕方をどのように捉え,記述しようとしたのか改めて考える。エスノメソドロジーという記述のスタイルによって浮き彫りにされるのは,一定の性別のあり方が社会的事実として現に存在できるということは,別の性別のあり方が存在できないということとの関係において成立可能になっている,ということである。本稿では,このような性別の捉え方と,ウエストらによる「ジェンダーの相互行為的達成」という捉え方の発想の違いを検討しながら,性別のエスノメソドロジー研究にとっての問題を改めて設定し直す。 |
URI: | http://hdl.handle.net/11149/260 |
Appears in Collections: | 2007年度・2008,No.10
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