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武蔵社会学論集 : ソシオロジスト 「The Sociologist : Journal of the Musashi Sociological Society」 >
2006年度・2007,No.9 >

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タイトル: 「国士」と「市民」の邂逅 : 右派の創った「参加型市民社会」の成立と変容
その他のタイトル: An Encounter between Left and Right in "the Participatory Civil Society" of Postwar Japan : Focusing on the Thoughts and Activities of one Rightist Group
著者: 仁平, 典宏
NIHEI, Norihiro
発行日: 2007年3月22日
出版者: 武蔵社会学会
抄録: 通常,市民活動や参加・NPOなどのアソシエーションの勃興を,政治的には左派のポテンシャルを胚胎するものとして捉える議論が一般的である。本稿では,この議論に対する反例的な事例である日本健青会という自発的なアソシエーション及びその中心人物の末次一郎の活動や思想に注目する。健青会は,民族,天皇,領土などを重視して「右翼」と呼ばれる一方,海外青年協力隊やJYVAなどの制度創設の上で大きな役割を果たしたが,それらの制度は,いわゆる「参加型市民社会」を活性化し様々な市民活動を生み出すインキュベーターとしての役割を担うことになる。この錯綜した過程とその背景に迫るために,終戦から1970年代に至る変化について,内在的に再構成していく。 その理論的含意として,反官僚制的な心性で社会の問題に取り組むノンコンフォーミズムの平面は,左派右派という政治的志向性とは独立に存在し,その平面で両者は交錯しうること,よって,反官僚制という形態を根拠に,「参加型市民社会」を左派的と位置づけるのではなく,そこを転用戦の場として位置づけるべきことなどを,仮説的に考察した。
URI: http://hdl.handle.net/11149/250
出現コレクション:2006年度・2007,No.9

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