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武蔵社会学論集 : ソシオロジスト 「The Sociologist : Journal of the Musashi Sociological Society」 >
 
2006年度・2007,No.9 >
 
    
        
            
                
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                http://hdl.handle.net/11149/247
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| タイトル:  | 父親の自己変容について : 不登校の親の会に参加する父親を事例として |  
| その他のタイトル:  | A Study of a Father's changing Attitudes : The Case of a Father's Participation in the Parents' Group for children who Refuse to Attend School |  
| 著者:  | 加藤, 敦也 KATO, Atsuya |  
| 発行日:  | 2007年3月22日木曜日 |  
| 出版者:  | 武蔵社会学会 |  
| 抄録:  | 本稿は,子どもの不登校を経験した父親が親の会に参加することで,父親本人の父子・夫婦関係が変化していくプロセスと親密圏の変容について考察するものである。その際,2つの親の会を調査対象とし,そこに参加する4名の父親のライフストーリーを具体的事例とする。 1章で不登校における父親の存在の希薄さと男性のジェンダー・アイデンティティの揺らぎを述べた上で,2章では父親が企業社会に支配的な価値観および男性としてのジェンダー規範に縛られていることが,親の会が理想としてきた子どもへの共感的理解および親の会への参加自体の障壁となっていることを示す。3章では調査概要を記し,4章から7章では父親のライフストーリーを記述した。4章と5章では,父親が親の会に参加する以前の状況として,家庭内でのコミュニケーション上のジレンマを抱え,孤立している様子を示す。6章と7章では父親が親の会に参加することで,私生活圏を軸とした社交を新たに構築し,父子・夫婦関係において自らの可性を認知することを示した。8章では,親の会における共感というコミュニケーション上の作法とボランタリーなアソシエーションとしての特徴が,父親が縛られているジェンダー規範の脱構築に作用することを論じている。結論として,親の会は家族の外に開かれた親密圏であり,そこで父親が習得するコミュニケーション上の作法が家族関係に還流されることを指摘している。 |  
| URI:  | http://hdl.handle.net/11149/247 |  
| 出現コレクション: | 2006年度・2007,No.9
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