English
 


武蔵社会学論集 : ソシオロジスト 「The Sociologist : Journal of the Musashi Sociological Society」 >
2004年度・2005,No.7 >

このアイテムの引用には次の識別子を使用してください: http://hdl.handle.net/11149/236

タイトル: 父親と新しい「親密圏」をめぐる一考察 : 不登校を考える親の会「かざぐるまの集い」を事例として
その他のタイトル: A Study of the Relationship between Father and the New Concept of "Intimate Sphere" : The Case of "Kazaguruma-no-tsudoi", an Association of Parents Thinking about Non-Attendance at School
著者: 加藤, 敦也
KATOU, Atsuya
発行日: 2005年3月10日
出版者: 武蔵社会学会
抄録: 本稿は不登校の子どもを抱える家庭,特にその父親を事例として,現在興隆している家庭への「父親コール」の言説が見落としている家族,特に父親の社会的孤立という問題とその克服を考察するものである。1・2章では父親コールの1つの特徴として家族の対内関係を強化する志向性とその問題点を指摘している。その上で,現在の社会における家族が社会的孤立のうちに抱えなければならない困難な問題の緩和を「親密圏」の特徴を備えた場所に求める提案を行っている。本稿で考察の対象としている不登校の事例においては,この現象について問題を共有する「親の会」が「親密圏」に該当する。家族の社会的孤立と親密圏という概念の整理を踏まえた上で,3章では栃木県真岡市にある不登校を考える親の会「かざぐるまの集い」の代表である亀田孝義氏に行った面接インタビュー調査の内容を記述している。面接インタビュー調査は「父親が親の会に参加することで得るもの」というテーマで行った。4・5章では面接インタビュー調査で語られた内容を踏まえながら,職業領域外であり,そのうえ家族領域外でもあるという条件を備えた親密圏への男性の参加が,個人にとって男性をめぐる既存の社会的位置づけを問い直す政治的ポテンシャルにつながりうることを示唆している。
URI: http://hdl.handle.net/11149/236
出現コレクション:2004年度・2005,No.7

このアイテムのファイル:

このアイテムに関連するファイルはありません。

このリポジトリに保管されているアイテムは、他に指定されている場合を除き、著作権により保護されています。

 

Valid XHTML 1.0!