English
 


武蔵社会学論集 : ソシオロジスト 「The Sociologist : Journal of the Musashi Sociological Society」 >
2004年度・2005,No.7 >

このアイテムの引用には次の識別子を使用してください: http://hdl.handle.net/11149/232

タイトル: どこにも行けないツーリスト : ボードリヤール消費社会論からの一考察
その他のタイトル: A Study of Tourism from the Standpoint of Consumer Society Theory by Baudrillard
著者: 矢部, 謙太郎
発行日: 2005年3月10日
出版者: 武蔵社会学会
抄録: 高度に発達した消費社会に生きるわれわれ消費者は,なぜ観光に惹きつけられるのか。消費者としての観光者にとって,観光とは観光地の記号を商品として消費することに他ならない。しかし,商品記号の消費が万人化している現在,記号消費の典型であるマス・ツーリズムからの差別化として,オルタナティブ・ツーリズムが「脱記号消費」型観光の記号として注目を集めつつある。オルタナティブ・ツーリズムには,現代の希少価値として求められる「自然」「ホスピタリティ」が,やはり記号として組み合わされている。ところで,消費者は,記号消費による現実否認に由来する不安を払拭し,記号消費に溢れる受動的な日常生活を正当化しようとして,日常生活に対置される「外部」の記号を必要とする。観光とはまさしく「外部」の記号消費のことであり,いわば日常生活の相関物として消費者に求められている。
URI: http://hdl.handle.net/11149/232
出現コレクション:2004年度・2005,No.7

このアイテムのファイル:

このアイテムに関連するファイルはありません。

このリポジトリに保管されているアイテムは、他に指定されている場合を除き、著作権により保護されています。

 

Valid XHTML 1.0!