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武蔵社会学論集 : ソシオロジスト 「The Sociologist : Journal of the Musashi Sociological Society」 >
2003年度・2004,No.6 >

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タイトル: 女性看護師が男性患者から受けるセクシャル・ハラスメントを潜在させる装置としての感情労働 : 「ホスピタル・セクシャル・ハラスメント」概念構築に向けて
その他のタイトル: Emotional Labour, of the Cultural Apparatus That Makes the Sexual Harassments be Latent of nurses by Male Patients : Toward to Construct a Conception "Hospital Sexual Harassment"
著者: 室伏, 圭子
MUROFUSHI, Keiko
発行日: 2004年3月22日
出版者: 武蔵社会学会
抄録: 看護師が患者から受けるセクシュアル・ハラスメントは,現在社会問題になっていない。だが,看護系専門雑誌の言説からは,看護という職業のなかに,患者から受けたセクシュアル・ハラスメント的行為を「セクシュアル・ハラスメント」と解釈させないような「文化装置」,すなわち「潜在化装置」があることがわかる。ホックシールドの先行研究をみる限りでは,「感情管理」および「感情規則」は「潜在化装置」となる可能性があることがわかる。だが,看護師の感情労働に関する先行研究においては,「看護師の感情規則」は見出されるものの,セクシュアル・ハラスメントをめぐる「感情管理」は明らかにされていない。それは,看護師の職業イメージとして「性的なほのめかしを含んだイメージ」がとらえられていないからではないかと推論した。そこで,看護師が患者から受けるセクシュアル・ハラスメントの言説をとらえ,それがどのように潜在化しているのかを明らかにするために,女性看護師に対して面接インタビュー調査をおこなった。調査の結果,「看護師の感情規則」および「感情管理」は,女性看護師が経験したセクシュアル・ハラスメントを潜在化させることが確認された。潜在化しているセクシュアル・ハラスメントを語りやすい方向に変えていくために,「ホスピタル・セクシュアル・ハラスメント」という概念構築を提案したい。
URI: http://hdl.handle.net/11149/227
出現コレクション:2003年度・2004,No.6

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