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2002年度・2003,No.5 >
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http://hdl.handle.net/11149/222
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タイトル: | 「女性国際戦犯法廷」から「問われる戦時・性暴力」へ : NHK・ETV2001「シリーズ戦争をどう裁くか第2回」改編が提示する諸問題 |
その他のタイトル: | Altering the Truth about Comfort Women : the NHK ETV 2001 Series "How War Should Be Judged" Vol.2 |
著者: | 小玉, 美意子 小林, 直美 KODAMA, Miiko KOBAYASHI, Naomi |
発行日: | 2003年3月22日 |
出版者: | 武蔵社会学会 |
抄録: | ~NHK・ETV2001『シリーズ戦争をどう裁くか 第2回』は,当初旧日本軍による性奴隷制を裁いた<女性国際戟犯法廷>(以下,<法廷>)を主題として放送される予定だったが,放送寸前に『問われる戦時性暴力』というタイトルに変えられ,内容も大きく変更された。この改編の分析と実態調査の過程で,NHKおよび日本の放送が内包する問題点が明らかになった。即ち,NHKによるこの改編は,判決の削除と<法廷>批判の挿入により,昭和天皇および旧日本軍を有罪とする<法廷>を,視聴者の目から遠ざけ,意味の無いものにしようとした。これは,日本における主流メディアの天皇批判タブーと,その裏面にある底辺の女性忌避の実態を示すものである。また,同法廷の主催団体で取材協力したVAWW-NETジャパンから「番組改竄」として提訴されたNHKは,「右翼からの圧力はなかった」とした。しかし,その態度こそが右翼を守る結果となり,NHKが主張する狭い意味での編集権さえないがしろにし,言論の自由を危機に陥らせた。さらに,放送局と制作会社の階層構造が,言論・表現の自由の実践に大きな障害となっていることが分かった。総じてこの改編問題は,現代的表現の自由の解釈と実態をめぐる日本メディアの問題点を浮き彫りにした。 |
URI: | http://hdl.handle.net/11149/222 |
出現コレクション: | 2002年度・2003,No.5
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