武蔵社会学論集 : ソシオロジスト 「The Sociologist : Journal of the Musashi Sociological Society」 >
2002年度・2003,No.5 >
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http://hdl.handle.net/11149/215
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タイトル: | 交換の形式にみる規律と技術 |
その他のタイトル: | A Discipline and an Art in the Forms of Exchange |
著者: | 宇賀神, 綾子 UGAJIN, Ayako |
発行日: | 2003年3月22日 |
出版者: | 武蔵社会学会 |
抄録: | 交換は,特定の物品と貨幣とを相互に計り合って引き換える行為である。貨幣を媒介とする交換の形式において,人はモノの価値を種別し,照合し,選択することを繰り返す。価値は,常に流動し変動する。本稿では,価値を,対象となるモノに備わる属性のうち,行為者の側に認知によって抽出・表層化し,選別でもって規定および志向されたものと仮説する。価値は,人為的に創出された産物である。そこでは,モノの属性から或る要素を取り出し,アタイとして計り,価値として規定する,社会的技術が実践されている。その技術は,モノに備わる特定の属性を抽出し,交換過程における目安,価値の表示内容として配置することの構築を指す。それは,個別に計られたアタイの価値化であり,価値を目に見える形で決定する作法である。価値を換算するそうした技術は,その場所特有の,交換についての秩序だった規律を前提とする。その規律に基づいて,新たな交換に対する見込みや保証が考慮される。価値を計る上で,該当対象が再度交換可能か否かの予測であり,その空間に適用される交換の規律の実践である。規律と見込みを伴って,交換の形式は成立する。 |
URI: | http://hdl.handle.net/11149/215 |
出現コレクション: | 2002年度・2003,No.5
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