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武蔵社会学論集 : ソシオロジスト 「The Sociologist : Journal of the Musashi Sociological Society」 >
2000年度・2001,No.3 >

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タイトル: <研究ノート>文化資本を形成するもの : 文化接触が文化の選好,鑑賞能力に与える影響について
その他のタイトル: <Research Note> What makes Cultural Capital? : Influence of cultural experience for getting an "eye" for cultural objects
著者: 中西, 祐子
NAKANISHI, Yuko
発行日: 2001年3月22日
出版者: 武蔵社会学会
抄録: 本稿の目的は,ブルデュー『ディスタンクシオン』の知見を応用し,日本社会において人々の芸術作品の選好と鑑賞能力を生成する社会的メカニズムを考察することにある。具体的には著者が1999~2000年の2年間にわたって大学生を対象に行った調査(文化的活動と芸術作品の好みに関する調査)で得られたデータを分析し,美術作品の選好と鑑賞能力が出身階層や家庭の文化的環境,さらには事前の芸術接触経験によっていかに規定されているかを明らかにした。最後に,芸術接触経験を促すものとしての学校教育の機能について仮説的に考察を加えた。本稿で明らかになったことをまとめると以下の三点になる。第一に,芸術作品への選好や鑑賞能力は,日本においても一定程度の階層差が存在している,第二に,こうした芸術作品の選好や鑑賞能力は,作品への事前の接触といった社会化プロセスが事前に介在している,第三に,学校教育は,芸術作品への事前の接触経験を高めることによって,相続文化資本の階層差をキャンセルする可能性を秘めている。
URI: http://hdl.handle.net/11149/193
出現コレクション:2000年度・2001,No.3

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