English
 


武蔵社会学論集 : ソシオロジスト 「The Sociologist : Journal of the Musashi Sociological Society」 >
1999年度・2000,No.2 >

このアイテムの引用には次の識別子を使用してください: http://hdl.handle.net/11149/192

タイトル: 理解社会学における「科学」と「日常」 : 「価値自由」と「実践」
その他のタイトル: Science' and 'Everyday Life' in Interpretative Sociology : 'Value Free' and 'Praxis'
著者: 平林, 創太
HIRABAYASHI, Sota
発行日: 2000年3月22日
出版者: 武蔵社会学会
抄録: 本論文は,マックス・ヴェーバーによる「価値自由の要請」の意義を,特に「理解社会学」における「科学」と「日常」との相互関係から考察したものである。本稿の第一章において,このヴェーバーの両概念を彼の実証的な研究から考察したメルロ=ポンティの『弁証法の冒険』の中の該当部分が取り上げられる。そしてヴェーバーの議論はこれら両概念間の相補性によって担われ,それゆえ「真理」とは相対的なものにすぎないことが確認されるが,ヴェーバーはそれを徹底していたわけではないということも同時に示される。続く第二章,第三章においては,第一章とは対照的に,ヴェーバーの実証的な研究からではなく,彼の科学論に実際に依拠し,この両概念の相互関係に関するヴェーバー「理解社会学」の基礎的な定式が考察される。その際それは「日常心理学」という用語およびその基礎づけに関する考察を通じておこなわれ,その結果ヴェーバーの「科学」の領域は「日常」によって鋭く規定されており,それゆえ「価値自由の要請」はたんに「科学」における倫理主義に止まるものではないことが示されている。
URI: http://hdl.handle.net/11149/192
出現コレクション:1999年度・2000,No.2

このアイテムのファイル:

このアイテムに関連するファイルはありません。

このリポジトリに保管されているアイテムは、他に指定されている場合を除き、著作権により保護されています。

 

Valid XHTML 1.0!