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1999年度・2000,No.2 >
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http://hdl.handle.net/11149/186
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タイトル: | 省略されたメッセージはどのようにして補完されるのか |
その他のタイトル: | How Can We Unfold a Condensed Message? |
著者: | 因幡, 哲男 栗田, 宣義 INABA, Tetsuo Kurita, Nobuyoshi |
発行日: | 2000年3月22日 |
出版者: | 武蔵社会学会 |
抄録: | かなずしも文法的に完全なメッセージが発話されていないのにもかかわらず,それがあたかも完全なメッセージのように理解されている。そこには,展開と総称される文法依存の補完,文脈依存の補完,背景知依存の補完メカニズムがあるからだ。展開とは,受話された不完全なメッセージについて,適切な規則にしたがい,省略された箇所を補完して,完全なメッセージを再現することである。発話者の側から考えれば,受話者が適切に補完するであろうことを期待して,文法的に不完全なメッセージを送り出している。あえて選択的に不完全なメッセージを発話しているのだ。補完メカニズムに対応して,発話の際の省略メカニズムには,文法依存の省略,文脈依存の省略,背景知依存の省略がある。これらの省略メカニズムは総称して,圧縮と呼ばれる。圧縮とは,発話者が,生成した完全なメッセージから,適切な規則にしたがい,選択的にメッセージ中の要素を省略することである。本稿では,以上のように,自然言語によるメッセージの発話および受話に係わる,省略と補完メカニズムの理論モデルを提示する。それは,省略と補完に係わる恣意的でなく一意に定まる系統的な規則の数理的導出とそのソフトウェア化のための理論的序説でもある。 |
URI: | http://hdl.handle.net/11149/186 |
出現コレクション: | 1999年度・2000,No.2
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