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1998年度・1999,No.1 >
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http://hdl.handle.net/11149/182
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タイトル: | 「呆けゆくこと」にまつわるトラブルのミクロ・ポリティクス : 家族介護者のトラブル体験に関する回顧的「語り」を手がかりに |
その他のタイトル: | The micro-politics of trouble around "Dementing process" : Using the retrospective "narrative" of family caregiver |
著者: | 出口, 泰靖 DEGUCHI, Yasunobu |
キーワード: | 相互行為的な構成としての「呆けゆくこと」 トラブルのミクロ・ポリティクス 「介護規範」の高密度化 逸脱あるいは社会問題における構築主義的な研究 |
発行日: | 1999年3月22日 |
出版者: | 武蔵社会学会 |
抄録: | 本稿の目的は,概して「呆け」といわれる現象を,家族成員のあいだで繰り広げられ,構成されていく「トラブル」という側面から捉えようという試みである。具休的には,「痴呆性老人」と呼ばれる高齢者たちの介護をしている家族成員の「語り」を手がかりに,家族成員たちの体験するトラブルが「呆けゆくこと」として次第に明確化(ア-ティキュレート)されていく過程について「トラ・プルのミクロ・ポリティクス」という概念枠組みを援用して考察した。漠然としたトラブルから「呆け」へとアーティキュレート(明確化)していく過程をみていくと,夫婦関係,家族/親戚関係,医療/福祉サービス,等々の社会的文脈によって, トラブルへの意味づけ,定義,対応がたえず変化したり,維持・持続されたりしていくのが明らかになる。また,「呆け」をめぐるトラブルのポリティクスには,「呆け」の医療化と「介護規範」の高密度化といった要素が大いに影響を与えている。本稿ではその関連性について言及する。さらに,「呆けゆくこと」にまつわるトラブルのミクロ・ポリティクス過程の検討から,「社会問題の構築主義」というクレイム申し立て活動を対象にした研究へのインプリケーションを行なう。 |
URI: | http://hdl.handle.net/11149/182 |
出現コレクション: | 1998年度・1999,No.1
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