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武蔵社会学論集 : ソシオロジスト 「The Sociologist : Journal of the Musashi Sociological Society」 >
1998年度・1999,No.1 >

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タイトル: 雑誌における女性被害者報道の分析 : 事例研究:「東京電力女性社員殺人事件」を「学習院大男子学生殺人事件」と比較する
その他のタイトル: Murder and gender in Japan's weekly magazines : the cases of a female Tokyo Electric Power Co. employee and a male Gakushuin University student
著者: 小玉, 美意子
中, 正樹
黄, 允一
KODAMA, Miiko
NAKA, Masaki
HWANG, Yunil
発行日: 1999年3月22日
出版者: 武蔵社会学会
抄録: 近年,様々な事件が頻発し,その報道について被害者の人権,特に女性の人権が侵害されるケースが少なくない。本研究では「東京電力女性社員殺人事件」を,女性が事件の被害者になった場合の典型的な事例として取り上げ,事件の経過とメディアの展開,量的・質的な内容構成,情報源の特定等,メディアの一般的原理を明らかにすることにより,事件報道の問題点を指摘することを試みた。また,女性被害者の事例だけでは相対性に欠けるため,比較対照事例として男性が被害者となった「学習院大男子学生殺人事件」の報道内容に関しても分析を行った。分析の結果,雑誌ジャーナリズムが陥りがちな次のような問題点が量的・質的に検証された。①被害者の個人情報,中でもプライバシーは,男性被害者よりも女性被害者の場合が著しく侵害されている。②一般誌と女性誌が同じ事件に関して異なる報道の仕方をする理由は,異なる暗黙の読者像を持っているからである。③大量・長期報道の背景には編集者によってつくりだされる派生記事がある。④被害者写真の乱用は女性の性の商品化として用いられている。これは女性という属性のニュース価値を示している。⑤多くの記事は数少ない情報源の言説によって構成されたものであり,記事内容が偏りがちであり,その客観性が疑われる。
URI: http://hdl.handle.net/11149/178
出現コレクション:1998年度・1999,No.1

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