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2014年度・第62巻 第2・3・4号 >
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http://hdl.handle.net/11149/1708
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タイトル: | 会計の保守主義と投資家のリスク認識 |
その他のタイトル: | Accounting conservatism and risk recognition by investors |
著者: | 久保田, 敬一 竹原, 均 KUBOTA, Keiichi TAKEHARA, Hitoshi |
キーワード: | 保守主義 企業会計原則 リスク中立評価 |
発行日: | 2015年3月20日 |
出版者: | 武蔵大学経済学会 |
抄録: | 保守主義は我が国において現在,企業会計原則の一つであるが,IFRS,FASB の概念フレームワークにおいては,保守主義は中立性に反するものとして会計測定値が持つべき属性から除外されており,討議資料財務会計の概念フレームワーク(2006)においても注において別の観点であると言及されている.また,保守主義はかねてから会計情報の信頼性が損なわれる点が指摘されてきている(Hendriksen 1982,浅羽1984).本研究では完備市場においてリスク中立確率が一意に存在する状況を仮定し,保守主義が株式リターンの期待値とリスクとの関係に及ぼす影響を分析する.そして,もっとも簡単化された設定としての2 資産完備市場のもとで,実証分析において広く用いられてきたBasu(1997)のTimely Loss Recognition 尺度によっては保守主義の度合いが必ずしも正しく測定されないことを示す.これはPatatoukas and Thomas(2009,2010)による実証的批判を理論的に補完するものである.さらに,その結果,本分析のフレームワークの中では,保守主義が会計情報の信頼性を低下させ,投資家のリスク認識に歪みを与えることになる構造を明らかにする. |
内容記述: | JEL Classification Codes: M41, G13 |
URI: | http://hdl.handle.net/11149/1708 |
出現コレクション: | 2014年度・第62巻 第2・3・4号
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