English
 


武蔵大学論集 「The Journal of Musashi University」 >
2009年度・第57巻 第2号 >

このアイテムの引用には次の識別子を使用してください: http://hdl.handle.net/11149/1345

タイトル: ケインズ不況理論の問題点と財政支出の意義
その他のタイトル: Critical Comments on Keynes's Stagnation Theory and Implications of Fiscal Spending
著者: 小野, 善康
発行日: 2009年12月10日
出版者: 武蔵大学経済学会
抄録: ケインズは,投資不足を流動性の罠によって,消費不足を消費関数によって説明し,総需要不足を示した。そこでは価格固定性が重要な役割を果たしているため,新古典派経済学では,不況とは価格調整前の短期の状態という認識で一致している。しかし,ケインズ自身は長期不況を考え,物価や賃金の調整が早まると不況は悪化するとさえ言っている。本稿では,流動性の罠を消費貯蓄選択に応用して消費関数を使わずに総需要不足を導出する枠組みを説明し,価格が下がり続けても長期的な総需要不足が発生することを示す。さらに,消費関数の仮定が生み出した財政支出の効果に関する議論の混乱を整理し,不況期の財政支出の本当の意義を考える。
URI: http://hdl.handle.net/11149/1345
出現コレクション:2009年度・第57巻 第2号

このアイテムのファイル:

このアイテムに関連するファイルはありません。

このリポジトリに保管されているアイテムは、他に指定されている場合を除き、著作権により保護されています。

 

Valid XHTML 1.0!