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武蔵大学論集 「The Journal of Musashi University」 >
2009年度・第57巻 第2号 >

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タイトル: オーカン法則とケインズ経済学
その他のタイトル: Okun's Law and Keynesian Economics
著者: 吉川, 洋
発行日: 2009年12月10日
出版者: 武蔵大学経済学会
抄録: ケインズ経済学の核心である有効需要の原理の「ミクロ的基礎づけ」とは,従来考えられてきたように「典型的」な消費者/企業の最適化を考えることではなく,生産要素(例えば労働)の限界生産の分布を考えることである。統計物理学の一般的な理論は,生産要素の限界生産がすべての企業/産業/セクターで等しくなることはありえない,ということを明らかにしている。すべてのセクターで生産要素の限界生産が等しくなること(パレート最適)を要請する新古典派的均衡は,まさにnever-never land なのである。黒坂佳央教授がわが国で先鞭をつけられた「オーカン法則」は,1 つの興味深い経験法則をはるかに越えて,実はケインズ経済学の「正しい」ミクロ的基礎づけへの扉を開いたのである。
URI: http://hdl.handle.net/11149/1343
出現コレクション:2009年度・第57巻 第2号

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