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武蔵大学論集 「The Journal of Musashi University」 >
2007年度・第55巻 第4号 >

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タイトル: 短期リターンリバーサルと流動性
その他のタイトル: Short-Term Return Reversal and Liquidity in Individual Stock Returns
著者: 徳永, 俊史
発行日: 2008年3月15日
出版者: 武蔵大学経済学会
抄録: 本論文は,過去1 か月から6 か月の短期間の株価情報に基づいて組成されたポートフォリオがその後の短期間のパフォーマンスに格差をもたらすことを日本の株式市場データを用いて分析した徳永(2003)の再検証が目的である。1977 年から2005 年の長期時系列データを使って分析した結果,徳永(2008)が過去6 か月から3 年の長期間の株価情報に対して報告したリターンリバーサル効果が短期間でも観察される。しかし,長期リターンリバーサルと異なり,Fama-French の3 ファクターモデルによるリスク修正にもかかわらず,短期リターンリバーサル効果は依然として有効であり,とりわけ,売買の厚みが不足した低流動性銘柄群にこの効果は集中している。徳永(2008)の結果とあわせると,日本の株式市場において過去の株価に基づくポートフォリオリターンの相対的な予測可能性は,数か月以内の極めて短期間に対して,かつ流動性の低い銘柄群にのみ存在する。
URI: http://hdl.handle.net/11149/1322
出現コレクション:2007年度・第55巻 第4号

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