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武蔵大学リベラルアーツ&サイエンス学会雑誌(The Journal of Interdisciplinary Association for Liberal Arts & Sciences at Musashi University) >
2025年度・第3号 >

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タイトル: タスク特化型英語運用能力の育成を目指した『9マス英会話』(3×3 Table Language Training)の開発経緯・理論的基盤・実証研究に関する総説
その他のタイトル: A Review of the Development, Theoretical Foundations, and Empirical Research on the 3×3 Table Language Training for Enhancing Task-Specific English Proficiency
著者: 内藤, 永
NAITO, Hisashi
発行日: 2026年3月1日日曜日
出版者: 武蔵大学リベラルアーツ&サイエンス学会
抄録: 本稿は、『9マス英会話』(3×3 Table Language Training: 以下、『3×3 TLT』)というスピーキング力を高めるための教材の開発経緯、理論的基盤、ならびにこれまでの実証研究を総合的に整理し、その全体像を提示する総説論文である。『3×3 TLT』は、日本の英語教育において長年課題とされてきた「実践的な英語運用能力の育成」、特に、「英会話における流暢性の改善」を目的として開発されたものであり、発話の認知プロセス(概念化・文形成・産出)を明確化し、記述の際に形、数、色、サイズのような原始要素(primitive elements)を繰り返し表出することで表現力を磨くトレーニング方法に特徴がある。本フレームワークは、Levelt(1989)の発話生成モデルやSegalowitz(2010)の流暢さ三分法などの心理言語学的知見に基づき、いわゆる流暢さ全体を鍛えるのではなく、認知プロセスの特定の部分を鍛えるアプローチを取ることでタスク特化型コミュニケーション能力の育成を可能にしている。2020~2025年に実施された授業実践、発話データ分析、アンケート分析、一般的な英語試験の前後テスト、ビジネスコミュニケーションとの関連性などの研究成果から、『3×3 TLT』はスピーキング能力全体を鍛えるものではなく、相互作用的流暢さやタスク特化型の正確性の向上に寄与することが明らかとなった。さらに、タイ・台湾での比較研究から、本手法が国際的な適応可能性を有することも確認された。本総説では、これらの成果を踏まえ、大学教育・職場英語教育における『3×3 TLT』の教育的意義を論じるとともに、国際共同研究やAI を活用したデジタル化の可能性を含む今後の展望を提示する。
内容記述: 論文
Articles
URI: http://hdl.handle.net/11149/2819
出現コレクション:2025年度・第3号

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