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武蔵社会学論集 : ソシオロジスト 「Jornal of the Musashi Sociological Society」 >
2006年度・2007,No.9 >

Please use this identifier to cite or link to this item: http://hdl.handle.net/11149/254

Title: スウェーデン国民教育の将来展望 : 役割と課題(翻訳(1))
Other Titles: Folkbildning" of the Future in Sweden : Its Role and Objectives : Translation (1)
Authors: 大村, 好久
OOMURA, Yoshihisa
Issue Date: 22-Mar-2007
Publisher: 武蔵社会学会
Abstract: 1990年代初め,「バブル経済」の崩壊に直面したスウェーデンは不況に陥り,深刻な財政赤字の悪化をともない,政治経済はかつてない打撃を受けた。91年に中道右派政党に政権を手放していた社会民主党は,94年総選挙により比較第1党となって返り咲き,その後2006年9月の総選挙まで政権を担ってきた。社会民主党政権は,21世紀を展望する社会改革を,スウェーデン福祉の基盤が「経済」にあるばかりか「環境」にもかかわることを認識して,“持続可能な開発Ecologically Sustainable Society”を目指すことに置いた。統治理念のパラダイム転換に併行して,開発の社会的側面でもある成人教育に関しては,97年7月に“Kunskapslyftet”(Adult Education Initiative)と称する5カ年計画の国家政策を導入し,あらためて社会人の能力形成にさらなる充実を図ることになった。それは文字通りには,“知識引き揚げ”であり,スウェーデンの新しい社会への転換を理解しかつ参与する,国民の能力向上の施策で,2002年に一応の終結をみたのである。 このような経緯を踏まえて,スウェーデンにおける『国民教育の将来展望』は2004年3月に公表され,スウェーデン政府に対し提出されたものである。この文書は,“国民教育folkbildning”が今後担うべき役割と持つべき課題について述べられたもので,今回これを二分して翻訳し,本稿では前半部分を(1)として紹介する。 国民教育の将来展望にかかわる第1の目的は,国民教育にたずさわる教師たちとその選任受託者,研究者,そしてその他の人びとの間でなされた検討と協議にサポートされて,2010年代を前にした国民教育の役割と課題について,収集された現状把握を政府に対して提示することにあった。すなわち政府の要請は,国民教育の次に目指す提議にともなう作業を前にして,基礎素材となるものの中にあったというのである。 この文書に学ぶことは,世界に先行する民主化された国家として,つねに国際社会をリードしているスウェーデンが,そうした地位を維持し持続させる基盤,つまり国民の力量をいかにして万古不尽のものとしていくか,この課題を巡る思索だといえる。
URI: http://hdl.handle.net/11149/254
Appears in Collections:2006年度・2007,No.9

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