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武蔵社会学論集 : ソシオロジスト 「The Sociologist : Journal of the Musashi Sociological Society」 >
2005年度・2006,No.8 >

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タイトル: ジェンダーを社会学するとはどういうことか? : ジェンダー概念とその使用をめぐる一考察
その他のタイトル: An Introduction to 'Doing Sociology of Gender'
著者: 上谷, 香陽
UETANI, Kayo
発行日: 2006年3月22日
出版者: 武蔵社会学会
抄録: 本論では,ジェンダーの社会学をするとはどういうことかを,gender概念とジェンダー概念の成立の仕方の違いや,それに伴うジェンダー概念の困難に着目しながら,改めて考えてみたい。2章では,西欧近代社会の成立とその変容をgender概念登場の背景として再構成し,gender概念に含み込まれている「社会」とはいかなるものかを再考する。同時に,日本の近代社会化の過程を振り返ることで,gender概念とジェンダー概念の成立の仕方の相違を浮き彫りにする。3章では,ジェンダーの社会学をすることを,個々具体的な女性や男性の生き方をとおして,そうした生き方を支えている社会の仕組それ自体を相対化する試みとして位置づける。その上で,通常は背景に退き気づかれない「地」である,社会の仕組をいかにして可視化するかについて,思考実験を試みる。4章では,上のようなジェンダーの社会学を日本語のジェンダー概念を使って行うことに伴う,ある種の困難について考察を加える。ここではこの困難を,社会を記述するための日本語概念の成立事情――そうした概念の多くが翻訳語であること――との関係で捉えてみたい。以上のような考察を通して本論では最後に,ジェンダー概念に内包される困難を,ジェンダーの社会学を行う上での可能性として捉え直すことを試みたいと考える。
URI: http://hdl.handle.net/11149/240
出現コレクション:2005年度・2006,No.8

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